私はもう、過去に縛られません。
理不尽な言葉や態度に苦しめられた日々もありました。けれど、それらはすべて、今の私を強くする糧になったのだと確信しています。
引っ越しシリ-ズを振り返って
今回の引っ越しシリーズでは、私の中の葛藤や揺れを正直に綴ってきました。
第一弾では、親や姉の価値観に縛られたこれまでの葛藤と、新しい暮らしへの期待を。
第二弾では、長男の自立も見据え、自分自身も大切にする暮らし方を。
第三弾では、過去の傷と向き合い、自分の特性に気づき、環境を変える大切さを。
そして特別編①では、旧居での理不尽なご近所の人間関係を。
特別編②では、契約をキャンセルしそうになった瞬間の恐れや奇跡のような出来事を。
どの記事も、その時の私の「正直な気持ち」を残したものでした。書きながら、自分の内側を整理し、前へ進むための力をもらっていたのだと思います。
契約を迷った日々と小さな奇跡
家族からの反対や、資産価値への迷い、将来への不安……。一歩を踏み出すことは簡単ではありませんでした。けれど、そこで立ち止まり、必死に考えた時間があったからこそ、「私はやっぱり引っ越したい」という自分の本当の声に気づけたのです。もしあの時、恐れに押しつぶされていたら、今の安心や自由には出会えていなかったかもしれません。
新しい暮らしで得た安心と自由
新しい暮らしを始めてからは、環境を変えることの大切さを日々実感しています。
車を手放したことで歩く習慣ができ、健康も心も軽やかになりました。買い物も、二人分だからこそ身軽にでき、冷蔵庫も小さくしたことで「その日に食べたいものを、その日に買う」シンプルで豊かな暮らしが始まりました。
そして、何より大きいのは夫と歩く日常の尊さです。単身赴任から戻り、これからは定年まで一緒に過ごせる安心感。その時間を、毎日の散歩や小さな食卓の幸せに重ねながら大切にしています。引っ越しは単なる住まいの移動ではなく、私たちの生き方そのものを変える大きな節目だったのだと感じています。
過去を手放し、自分の基準で生きる
これからの私は、他人の価値観に振り回されず、自分の基準で選び取る人生を歩んでいきます。必要なものは取り入れ、不必要なものは手放す。その積み重ねが、私らしい未来を照らしてくれると信じています。
未来への決意としてのあとがき
もう後ろは振り返りません。
私はこれから、自分らしく堂々と、誇りをもって生きていきます。
それが、このシリーズに込めた思いであり、私にとっての「小さな奇跡」でした。