娘の成長を見届けた日
子育ての日々は長いようであっという間でした。小さかった娘が、今こうして大人になり花嫁姿を見せてくれる日が来るなんて、想像もできなかったほどです。
感動の教会式

結婚式当日、娘の姿を目にした瞬間、胸が熱くなりました。
これまでの子育ての思い出が走馬灯のように胸を駆け巡り、感動的なピアノの音色がさらに心を揺さぶりました。言葉にならないほどの涙でした。
純白のウエディングドレスからのぞくデコルテがとても美しく、ティアラもよく似合っていて、まるで光に包まれているように輝いていました。
新郎である旦那様も、普段のカジュアルな装いとは違い、茶系のシュッとしたスーツに身を包み、優しい雰囲気をまとっていてとても素敵でした。これまでの挨拶や会話の中でも誠実さがにじみ出ており、娘を安心して任せられると心から思える人物です。二人が並んで立つ姿は、これからの未来を象徴しているようで、安心と喜びがあふれてきました。
友人たちの温かなスピ-チ
式の後の披露宴の中では、いくつもの場面が心に残りました。娘の夫となる彼は、優しく、人の声にじっと耳を傾けられる人です。その姿に、娘の未来を安心して託せると強く感じました。
また、娘の友人のスピーチからは、高校時代のつらい思春期を支え合ってきた友情の大切さが伝わってきました。暗いトンネルのような時期を乗り越える力を、友人たちとの絆から得ていたのだと知り、改めて感謝の思いが込み上げました。
娘から送られた心に残るブ-ケ

私の主人も、リハーサルの時には涙がこみ上げていたそうですが、本人同士が終始笑顔でいたため、「こっちが泣いている場合ではない」と気持ちを切り替えたそうです。そのエピソードを司会者から尋ねられた際に答えると、会場は笑いの渦に包まれ、温かな雰囲気が広がりました。
そして最後に、両親への感謝の手紙を読み上げたあと、娘は涙ながらに「来てくれた皆さんへ」と声を震わせながら感謝の言葉を述べました。つらいときに支えてくれたことへのお礼と、今日という日を共に喜んでくれることへの感謝。その姿に、娘の大きな成長を感じずにはいられませんでした。
両親へのプレゼントとして、これまでの24年間の感謝の手紙が刻まれたミラー付きの写真立てをいただきました。我が家の宝物として、早速リビングに飾っています。さらに、娘が使ったブーケも私たちの手に渡り、花瓶を買って大切に生けました。花を見るたびに、この日の感動がよみがえってきます。
涙と笑顔にあふれた一日
涙と笑顔にあふれた一日。娘の成長を見届けたことは、私にとってかけがえのない記憶となり、これからも心の支えとなるでしょう。そして親としての喜びと同時に、一人の女性として歩む娘をこれからも陰ながら応援していきたいと強く感じました。