義母は、長い年月を家族のために尽くしてきました。家を守り、子どもを育て、生活を支える日々。その姿は、まさに一家の柱でした。
けれども、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
経済的な困難に幾度も直面し、ときには重荷となるほどの大きな課題を抱えることもありました。そんな中でも、義母は気丈に振る舞い、家族を守ろうと必死に立ち続けてきたのです。
しかし、長年の無理が積み重なり、心身には少しずつ疲労がにじみ出ていました。家族の前では弱音をほとんど見せず、笑顔でやり過ごそうとする姿が、かえってその強さと孤独を際立たせていたように思います。
今振り返ると、義母の歩んできた人生は、厳しさと優しさが交差するものでした。
「苦労」という言葉だけでは語り尽くせない、強さとしなやかさ。その姿から学ぶものは、今も私の心に深く刻まれています。私の人生の中で、義母との関わりは大きな学びのひとつでした。
日々の暮らしの中では、ときに考え方の違いに戸惑ったり、気持ちが揺れる瞬間もありましたが、そうした出来事を通じて、自分自身の心の持ち方を見直すきっかけにもなりました。
今日は明日に控えた娘の結婚式のために、我が家に前泊されます。
皆さんは大切な人の生き方を見て、自分のことをかんがえさせられる瞬間はありますか?
義母が示してくれた生き方を思い返すと、私自身もこれからの人生でどう歩むべきかを考えさせられます。娘の結婚式を迎える今、その思いを改めて心に刻んでいます。