車を手放した暮らし

引っ越しを機に、思い切って車を手放しました。

徒歩や自転車、公共交通機関を使えば、観光・グルメ・ショッピング・病院など、生活に必要なものはすべて揃います。
そのため「もう車はなくても大丈夫」と自然に感じられるようになったのです。

そのおかげで以前よりもよく歩くようになり、脚力もかなりついたのではないかと思います。歩くことが習慣になり、心身ともに軽やかになりました。

けれど、手放した理由は利便性だけではありません。生涯にわたって車を運転できるわけではない、という現実を考えるようになったからです。


子育て時代は必要だった車

子供が小さい頃は、病院に連れて行くときや、5人家族分の大量の買い物のとき、車は欠かせないものでした。
けれど今は夫婦2人だけの生活。歩いて行ける場所に病院やスーパーが揃い、その日必要な分だけ買えば十分です。
冷蔵庫も以前は650リットルの大型サイズでしたが、今は100リットル小さいタイプに買い替え、日々の暮らしに合った形へと変わりました。


車を持たない安心感

車を持たないということは、新しく買い替える必要もなく、車体本体代を準備しておく心配もいりません。
さらに車検代・任意保険料・自動車税も不要になり、維持費の負担が大きく減りました。

何より、自分が運転しないことで「事故を起こすリスク」がなくなるのはとても大きな安心です。もちろんカーシェアやレンタカーを使うときは保険料が必要ですが、それも利用する時だけ。必要なときに必要な分だけで済みます。


高齢になった親を見て気づいたこと

私の両親の住む地域は、1時間に1本しかバスが来ないような不便な場所。今も高齢になってまで無理に車を運転しているため、事故の危険や、私が送迎を担うといった困りごとが生まれています。
その姿を見て「いずれ自分も同じように困るのではないか」と思いました。
車に乗らない限り、自分が事故を起こす心配もなくなる。これはとても大きな安心につながっています。


歩く暮らしと夫婦の時間

今はカーシェアという仕組みもあり、必要なときだけ利用すれば十分。維持費や駐車場の心配もなく、無理のない暮らしを続けられます。

そして徒歩で移動することで、格段に歩く距離が増え、健康的になったと実感しています。
さらに、今年6月までは夫が単身赴任で毎週末遠距離を往復していましたが、今は通える場所に転勤となり、定年も間近。「もう転勤はない」と聞いています。これから先は夫婦で歩いて暮らす日常が、ますます大切なものになると感じています。

利便性のある環境だからこそ選べた「車を持たない暮らし」。
これからも安心して、この生活を楽しんでいきたいと思います。

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