思いつきに振り回される日々と、それでも信じる見守り方

結婚式に参加できなかった長男の特性

先日の娘の結婚式。長男は前日の夜に「参加できない」と私に連絡してきました。私にとってそれは驚きではなく、これまでの経過を思えば「やはりそうか」と受け止める出来事でした。

長男は睡眠障害を抱えており、7月・8月は通常とは異なる働き方をしていたため、生活のリズムが大きく崩れてしまっていました。部屋も荒れていて、計画通りに予定を実行することが難しい状況。物事の優先順位や重要性を判断するのも難しく、その日の思いつきで行動してしまうことも少なくありません。

こうしたことは今回に限った話ではなく、過去の親族の結婚式でも同じようなことがありました。最初のいとこの結婚式では、慣れない環境に疲れて体調を崩し、二度目のときは披露宴の終盤にようやく顔を見せました。今年2月にあった弟の結婚式では、最初から最後まで席にいることができ、それが大きな成長に思えたのです。

娘の結婚式には来られなかったけれど、それも長男の特性の一部だと今は受け止めています。


思いつきの行動に振り回される日常

家族で旅行に行く計画を立てても、当日になって具合が悪くなり行けないことがありました。温泉に行ったとしても湯船に浸かるのが苦手で、せっかくの旅行が楽しめないこともあります。また、行事が終わって帰ろうとするのに「まだ帰りたくない」と言って家族を待たせることも度々ありました。毎日、毎瞬が思いつきの行動となるのです。家族はその度に振り回されてきました。

けれども彼には、自分のやりたいことに関しては驚くほどの行動力があります。数年前には、電車で1時間かけて訪れた中華屋で、突然住み込みで働くことを決めてきたこともありました。人気のあるハンバーガーを食べたいと思えば、片道1時間半かけてただそれだけのために出かけたりもします。最近でも、自転車で1時間かけて中華屋へ行くことがあります。


縛らずに、信じて見守るという選択

長男は金銭管理ができないため、彼の口座は基本的に私が管理しています。残高を意識してお金を使うことができないからです。もし放っておけば、手元にあるお金をすぐに使い切ってしまうでしょう。

しかし、彼の行動をすべて管理し、縛り付けるのでは本人の成長にはつながりません。大切なのは、人に迷惑をかけない範囲で、自分で稼いだお金の範囲内で、好きに行動させることだと考えています。その中で、ゆっくりではあるけれど一つずつ成長していくと信じています。

今後も彼に振り回されることはあるでしょう。けれど、それもまた彼の生き方。私はただ、信じて見守るしかないのだと思っています。

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