長い間、私はただ「穏やかに暮らしたい」と願ってきた。
けれど、その願いを言葉にすることさえ難しかった。
相手を傷つけないように、
波を立てないように、
自分の心の奥を静かに閉じて生きてきたのだと思う。
でも、ようやく気づいた。
言葉にすることは、誰かを責めることではなく、
自分の中の痛みをやさしく照らすことだと。
言葉にして初めて、心は整理されていく。
夫のことを思うとき、
私は今でも「感謝」と「疲れ」が交互にやってくる。
彼には確かに行動力があり、責任感があり、
私たちの生活を支えてくれた。
そのおかげで、今の暮らしがあることは間違いない。
けれど同時に、
私は静かさを愛する人間だ。
刺激ではなく、安心で満たされたい。
穏やかで、何も起こらない日を大切にしたい。
かつての私は、それを“わがまま”だと思っていた。
でも今は違う。
静けさを望むことは、心を守ること。
そしてそれは、これからの私の生き方だ。
人は誰しも、自分のリズムで生きる権利がある。
夫のリズムと私のリズムは違う。
だからこそ、私は私のリズムを大切にしようと思う。
もう、誰の怒りにも、焦りにも巻き込まれずに。
これからの人生は、
穏やかで静かな光の中を歩いていきたい。
日々の小さな幸せに感謝しながら、
静けさの中で、自分をゆっくり取り戻していく。
👉 まとめ記事はこちら →夫婦のこと – Evolving Bonds