距離感を守ることの大切さ

距離感を意識するようになったきっかけ

私はこの頃、「距離感を守ること」が私の人生の大きなテーマなのではないかと思うようになりました。近しい家族であっても、あまりに近づきすぎるとお互いの思いがぶつかり、苦しさを生んでしまうことがあります。逆に、程よい距離があるからこそ、優しさや思いやりが保たれるのだと気づいたのです。

無理をしない関わり方で心が軽くなった

義母との関わりを振り返っても、そのことを強く実感します。義母のことを引き取って一緒に暮らすという選択肢もありましたが、私にはどうしてもそのキャパシティがありませんでした。昔気質で、夫に尽くすことを求める義母の考え方に寄り添いながら暮らすとなると、私自身が壊れてしまっただろうと今は思います。結果的に義母は施設に入ることができましたが、それは私たち家族にとっても義母自身にとっても、最も安全で安定した選択だったのだと思います。距離を置いたからこそ、私は無理をせずに関わることができ、今も定期的に会いに行ったり、旅行に連れて行こうと思えるのです。

同じように、私の実家の親や姉との関わりにも、距離感の大切さを感じています。親は昔から「家族だから助け合って当然」という考えを持っていましたが、実際には私にすべてを押し付けてくる場面も多く、私の心は何度も揺さぶられてきました。姉からの一方的な言葉に苦しんだこともあります。しかし最近になって、「たとえ何を言われても、私は私の価値観で判断していい」と思えるようになりました。相手に合わせて消耗するのではなく、自分のペースを守ることで、ようやく心が安定してきたのです。

家族との関係において学んだ大切なこと

人は「距離を置くこと」に罪悪感を覚えることもあります。特に家族の間では、離れることが冷たいように思われがちです。でも、実際には距離をとるからこそ守れる関係性もあります。私はそれを身をもって体験してきました。

これからも私は、無理に近づきすぎず、程よい距離を保ちながら人と関わっていきたいと思います。お互いが安心して笑顔でいられるために、距離感を守ることを何より大切にしていきたいのです。
今は「距離を取る=悪いこと」ではなく、自分と家族の両方を守る大切な選択肢だと信じられるようになりました。人それぞれの心地よい関わり方のラインがあるのだと思います。

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