家を手放すという経験を通して、私は大きな学びを得ました。
それは、「変化を恐れない」という生き方です。
これまでの私は、家族のため、子どものため、両親のためと、
いつも「守ること」に重きを置いて生きてきました。
けれど、家を売却するという大きな決断をした時、
「手放すこと」は、必ずしも「失うこと」ではないのだと気づいたのです。
むしろ、新しい暮らしを迎え入れるための、
勇気ある“整理”だったのだと思います。
あの家での20年は、私たち家族の物語そのものでした。
子どもたちの成長、家族の笑い声、時には涙も。
それらすべてが、今の私たちを形づくってくれています。
だからこそ、その思い出を胸に、
次の暮らしに進むことができました。
今の住まいでの日々は、
物を減らし、心を軽くして過ごす喜びを感じます。
便利さよりも心地よさを、広さよりも穏やかさを。
そんな“ちょうどいい暮らし”を見つけることが、
今の私たちにとっての豊かさだと感じています。
そして今では、10年後にはまた違う形の暮らしを選ぶかもしれない、
そんな未来の変化すらも楽しみになりました。
平屋で静かに暮らすかもしれないし、
街中の賃貸で気ままに過ごしているかもしれません。
どんな形であっても、
「変わっていくこと」そのものが人生の流れであり、
それが生きる力になるのだと今は思えるのです。
これからも、
一つひとつの変化を受け入れながら、
夫と共に、暮らしを丁寧に育てていきたいと思います。
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