彼女は、高校を卒業したあと、田舎の長女として生まれましたが、その時点で「私はここで生きていくのは息苦しい」と感じ、単身で都市に出て一人暮らしをはじめたのです。
幼い頃からいわゆる“おませさん”で、大人たちの会話の中でもおかしいと思うことがあればはっきりと意見を言うタイプ。忖度せず、まっすぐに生きる強さと自由さを持っています。
人間関係にも線引きがはっきりしていて、なんとなく違和感を覚えたら静かに距離を置く。好かれようと媚びることも一切なく、年上年下に関係なく、思ったことを率直に伝えるのです。
彼女の言葉には、いつも人生の本質をついた静かな強さがあります。
どんな話をしていても、最後には少し肩の力が抜けて、
「ああ、そうやって生きていいんだ」と思わせてくれるのです。
そして彼女は、ときどき容赦なく核心を突いた言葉を投げかけてくることがあります。
まるで胸の奥にストンと入ってくるような、逃げ場のない真実。
思わず「ガーン、図星……」と苦笑してしまうほど、
私の気持ちや癖を正確に見抜いているのです。
でも、不思議なことに、そんな彼女の言葉は決して刺さりません。
むしろ素直に「そうなんだよね」と受け止められる。
それは、彼女が単に言いたいことを言っているわけではなく、
いつも“本気で私のことを思ってくれている”と分かるからです。
彼女はまっすぐなだけではなく、相手の心の奥を見つめる眼差しを持っています。
ときに厳しく響く言葉も、その奥には深い優しさが流れている。
だからこそ彼女の言葉は、私の中で静かに広がり、
その日の夜になってふと思い返したとき、
心のどこかでじんわりと温かくなっていくのです。
「苦労するのが生きてるってことなんよね。悩みは尽きないけど、まあ人生そんなもんやし、笑って過ごすしかないんだよね」と。
彼女の言葉には、いつも人生の本質をついた静かな強さがあります。
どんな話をしても、最後には少し肩の力が抜けて、「それでいいんだ」と思えるのです。
会うたびに、心に残る教訓のような言葉を残してくれる彼女。
これからも折にふれ、彼女から受け取った学びや気づきを、
丁寧に書き留めていきたいと思っています。
それは、私自身の歩みを確かめる宝物のような記録になると感じているからです。
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→第1話:私の友達 ― 人生の転機となった出会い