家の売却を通して感じた「決断する力」

家を手放すというのは、人生の大きな決断のひとつです。
私たち夫婦も、20年暮らした家を売却することになったとき、思い出や迷い、さまざまな感情が交錯しました。
けれど振り返ると、その決断は確かな前進だったと感じています。
今日は、あの時の経験を通して気づいたことを綴ってみたいと思います。

ちょうど1年前の今頃、私たち夫婦は、長年住んだ家を売却するために不動産会社へ査定を依頼していました。
数社にお願いしたところ、金額には数百万円の差がありましたが、広告の上位表示に力を入れてくれる某社と媒介契約を結ぶことにしました。

改めて感じたのは、20年住んだ家というのは「建物の価値」はわずかでも、「土地の価値」が大きいということでした。
幸いにも、購入当時より土地の価格が上がっており、駅にも近い場所を選んでいたことが功を奏しました。
家を建てた当時は、子どもの通学の利便性や、夫の終電帰りの通勤、そして私自身が学生時代に「駅近の友人が羨ましかった」という思いが背景にありました。
そんな過去の選択が、今になって正しかったと感じられた瞬間でもありました。

賃貸として残す選択肢もありましたが、老朽化した水回りや空室リスクを考え、売却を決断。
結果的にその判断は正しかったと思っています。
新しい持ち主は、私たちと同じく3人の子どもを持つご家族。リフォームを重ね、家は再び息を吹き返しています。
その姿を見るたびに、心から「売ってよかった」と思えるのです。

父は以前、姉のために私たちの元家を買って住まわせようとしていましたが、結局その話は進みませんでした。
考えるばかりで動かない父と、行動で道を切り開いてきた私たち――。
この家の売却は、人生におけるひとつの大きな“決断の経験”になりました。

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ふと、そんなことを思い出した今日でした

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